本当は、ステージングについて書きたかったんですが、説明素材が無いため、ウィリーバーについて書きましょう。
ウィリーバーって何?
ただ単にウィリーを抑えるだけのバーではないのです。
その日の路面コンディションによって、リアタイヤのトラクションを調整する役割もあります。
勿論、リアタイヤのトラクションは、クラッチ、ロックアップウェイト、スタート時の回転数、その他諸々が関わっていますが。
余談ですが、ロードバイクなどでは、加速時にフロントが10~15cm浮いた状態がリアトラクションがベストだと聞いた事があります。
Moto GPを見ていると、そのくらいのウィリーに留まっていますね。
(トラクションコントロールで制御しているんでしょうけど)
今は無きAHDRA(All Harley Drag Racing Association)のレギュレーションでは、ウィリーバーエンドの最低地上高は2インチ(約5㎝)でしたが、それ以上であれば高さ調整は可能です。
●トラクションが良い時=バーを低めにして、ウィリーを最小限に抑える。
●トラクションが悪い時=バーを高めにしてウィリー量を増やす事でリアタイヤにウェイトを乗せる。
**上げ過ぎると一気にリアに荷重がかかり、ウィリーバーを支えにしてリアタイヤが浮き気味になってトラクションが抜けてしまいます。(極端な例ですが)**
次にタイヤの外周に白ペイントをしているのを見かけますが、これはタイヤのつぶれ具合を見るのに役立ちます。
データロガーを積んでいるので、スピン率等はグラフ化されますが、実際はどうなっているのか?
2枚目のゼッケン3のV&H号は、タイヤがつぶれておらず、ステアリングも右に切れているっぽいので、ホイルスピン量が多すぎる様に見えます。
3枚目はかなりタイヤがつぶれてますが、若干波を打ってるので、接地面が減っている可能性があります。
4枚目は理想的なつぶれ方をしているように見えます。
気持ちいいでしょうね~
因みに、リアタイヤには熱膨張を防ぐため、窒素を使っていました。
バーンアウトで温まって、空気圧が変化する可能性がありますから…
日本のレースでも、VHTを撒けるようになると格段にも楽しくなると思うんです。
素人分析ですが、こんな感じですね。
納得いただけましたでしょうか?
**あくまでも個人的見解ですので、事実とは異なる場合があるかも知れません**
ご了承下さい。